選ぶのか選ばれるのか
こんにちは。コジコジです!
選ぶのと選ばれるのってどちらがいいのでしょうか?
私は、「私の人生は私が選ぶ!」と強く思い、就活中も「この会社はここが違う」「こっちよりこっちの会社がいい」などと選り好みしていました。
スカウト型の就活サイトに登録してオファーを頂いても、あまり嬉しい気持ちになれず、「自分なんかにオファーをするってことは人が足りていないんだろうな」とよくわからないネガティブな心理に陥ってしまい、オファーを快くお受けすることができませんでした。
せっかく私のこれまでの経験を評価して、会いたいと言ってくださっているのに、選びたい気持ちが強すぎて、選ばれるということを拒否していたんですよね。
友人と就活について話していて思うのは、みんな納得した上でなんとなく進路が決まっていくことです。
なんとなくというのは悪い意味ではなく、「自分がはまる場所が下を見たらあった」というような偶然の出会いです。
「どの会社にしよ~、どうしよう~~、あ~~~~」と自分が選ぼうとするあまり頭の中がぐちゃぐちゃになってしまうのではなく、「たまたま学校の合同説明会で、疲れて休んでいた部屋で出会った会社が、自分が納得できる会社だったから入社した」というように偶然の出会いを素直に受け止めているのです。
私は最近、人生ってそういうものなのかなと思います。
生きている中で、ふとしたきっかけがあって新しいことを始めたり、偶然自分と相性がぴったり合う人と出会ったり。
そんなふうに就職して、結婚して自然に流れていく。
目の前の現実に抗って抗って流れを変えるのではなく、流れはある日突然変わるものなのかもしれません。
例えばいつもは見ない雑誌にふと目を通したときに、ツアーの募集を見つけて参加してみたら、そこでの出会いが自分の価値観を変えるきっかけとなって、仕事をやめたとか。
それは大きな決断だけれど決して現実に抗って、変えたい、変えたいと思って変わった流れではありません。
そこに落ちていた偶然を拾っただけ。
私の知り合いで、北海道の農家に滞在している間に行ったイベントでたまたま出会った人と結婚した人がいます。
そんなふうに本当に偶然しっくりくる人と出会うことがあるんだなーっと。
なんだかとてもシンプルですよね。
つまり何が言いたいかというと、人生って偶然を拾って作っていくものなのかなと思います。
もちろん、必然もあふれています。
努力して努力して努力してつかみ取った栄光とか、綿密に計画をして出会うべくして出会ったものとか。
アスリートや芸能人は、自分が成功する姿を強く想像すると言います。
毎日毎日自分が成功する姿を思い浮かべ、そのためにすべき行動をする。
そうやって自分の未来を自分で作ることは素晴らしいし、私もそうやって自分の思い描く未来をつかみ取りたいと思います。
しかし、ある程度流れに身を任せて生きることも必要なのではないかと最近思います。
理由はいつも必然を起こそうとしていると、消耗するからです。
私はこうなりたい!そのために必要なのはこれ?あれこっち?どうしよう。あっちかもと右往左往しているくらいならとりあえず始めてしまい、偶然を拾いながら自分の進みたい道に導かれることに賭けてみてもいいかもしれません。
私の話をすると、「私はどこでも生きていける人間になりたい。どこでも働けるスキルを身につけたい。食べ物を自給したい」と思って生活をしています
どこでも働けるスキルというとプログラマーやライターになるという選択肢があります。
食べ物を自給したいならまずは農家で働くのがいいかもしれません。
しかし、どっちにしようかと迷ってしまうのです。
さらに、お金、休み、安定、将来性、働く場所、名誉などの迷いの種が次から次へと湧き出てくるのです。
食べ物を作るということは生きるための基本だからまずは農家で働こうかと考えると、「給与か安い、休みが少ないから大好きな旅行ができない」と考えてしまいます。
そうすると農業は趣味にして他のことを仕事にしようと考えた時にでてくるのが、後に独立できそうな仕事を選ぶこと。
プログラミング未経験でもSEとして雇ってくれる場所があるからそこにするか。
いや、でも一日中パソコンやっているなんて嫌だな←偏見
ライターになりたいならまずは編集者として働く?
いやその業界ってブラックなイメージ←偏見
新卒だしとりあえず名の知れたところに就職するのもかっこいいかもという全然関係のない考えが頭をよぎったり、なんだかんだ東京が情報やイベントが集まるからいいかなーと思ったり。
自分の計画、自分の中にある欲、そんなものが掛け合わさって結局何が自分にとって最善の選択なのかわからなくなってしまい、本当の幸せってなんだろう?と人生の迷子になってしまうのです。
そうやって迷っている間に何かを始めていれば掴んでいたかもしれないチャンスを逃しています。
それだったらまず目の前のことを始めるべきです。
私はまだ何も始めてない。だから何も知らない。
それだったら私を求めてくれる会社に入って見るのもよし、自分の選択肢にある企業リストから鉛筆コロコロして選ぶのもよし。
つまり始めることが肝心なのです。
どれを選んだって良いと思えることはあるだろうし、後悔することだってあると思います。
とりあえず選ばなかった選択肢のことは忘れて目の前のことに没頭してみる。
そうするといつの間にか自分が本当に進みたい方向に導かれていることもあるでしょう。
逆に自分が思う方向と真逆に進んでしまうこともあるでしょう。
そしたらその時は、必然を起こすための行動をするか、とりあえず今、目の前にあることを精一杯やりながら偶然が落ちてくるのを待てばいいでしょう。
人生は選択の連続です。
その度に全力で最善の選択をしようとしていたら疲れてしまいます。
できる人はすればいいです。
でもそれで消耗して目の前のことに集中できない人は、とりあえず目の前の偶然を拾って、あまり深く考えずに進んでみるといいでしょう。
そうすると偶然に導かれていつの間にか進みたい方向に行けるのかもしれません。